
ケーク固定分1kgが加わることによって生ずるろ過抵抗を、ケーク比抵抗あるいはケーク平均比抵抗と呼んでいます。どのようなろ過でも、そのデータをろ過式にあてはめれば、ケーク比抵抗を求めることができます。(m/kg)の単位で1011以下はろ過しやすく、1012から1013は普通、1013以上は難ろ過性とされています。ボディフィードはケーク比抵抗を十分の一以下にする、つまりろ過を10倍以上も容易にする働きをします。簡単なろ過試験を行って、ボディフィード添加量とケーク比抵抗の関係を知っておくと便利です。 |
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ボディフィードは、ケーク中に空げきを作ることによって、そのケークの比抵抗を減少させます。空げき率と比抵抗の関係を下の図に説明しました。必要なボディフィード量は、ろ過助剤コストなどろ過の費用が関係するので、ろ過試験の結果を参考にして、総合的に決めることになります。実際に使われているのは、濁度の低い水のろ過では僅か10ppm、発酵工業の原液では2%にも及ぶことがあります。一般に、少ないボディフィードで効果を上げたいときは、低圧のろ過がよいとされています。 |