環境省は2003年度から、産業活動や市民生活に伴うごみの排出をゼロにし、エネルギーも地域内でまかなう資源循環型都市を作る実験に着手する。
人口5000人規模のモデル地域を決め、ごみ排出ゼロに向けた施設を整備する。神奈川県内などで候補地の選定を進める。実験地区にはメタン発酵施設や有機物ガス化施設などを新設、これまで燃やすか埋め立てるしかなかった有機物からエネルギーを回収する。微生物を使ってたい肥にしたり、ガス化後の残りを土木資材などとして再利用する。燃料電池や太陽光発電施設などクリーンなエネルギー源を設置、電力消費に伴う二酸化炭素の排出も抑制する。
日経新聞 2002/6/29(金)
環境省は5日、全国の海水浴場(年間利用者1万人以上)と、湖や川の水浴場(同5000人以上)合わせて832カ所の水質調査結果を発表した。すべて泳ぐのに適した水質だったが、青森県八戸市の蕪島海岸だけは大腸菌の数が多く、改善が必要とされた。
水質の評価は4段階でAAとAが「適」、BとCが「可」。AAが442カ所(53%)、Aが268カ所(32%)で、Bは122カ所(15%)あり、Cはなかった。
蕪島海岸は評価Bだが、大腸菌の数が多かった。ウミネコの繁殖地であることが原因の一つと見られている。